その背景を考えてみることも大切! 女性との話し方16

その背景を考えてみることも大切! 女性との話し方16
「うえたさんの解説、わかりやすいです。メンタリストのDさんは今も非難されていますが、うえたさんはどのように感じますか?教えていただければ幸いです」
前回の話し方を「男性心理」「女性心理」と分けて、その心理=本音、人の欲求、欲の部分を解説しました。
もしも、あなたが会社の上司で、部下である「メンタリストのDさん」に一言申し上げるというシチュエーションで説明していきましょうか?
そのほうがご質問者にとって、日常の生活、社内で役に立つかと思います。
メンタリストのDさんと比べ、私もある媒体で話しているとおり、本を出版した後にウツになってまして、とてもではないですが、次の本を書くことができない長い時期がやってきたのです。
そう思うと、Dさんはこの10年で40冊、よく頑張って書かれたと思います。
ただ、そのため「人気商売」というポジションを取られてしまったと思います。私は、地味に低空飛行でしかもかつての病院の副院長先生の言葉のとおり、実直に地に足をつけて鍛錬して今に至るという感じです。
「それが、どうしたか?」
と言われる方もいますが、Dさんは人気のためにいつも「目立つ意見」を言わなければいけないという状況を作ってきました。
私は、自分の専門とともに、確固たる自分の手法、ノウハウを積み上げることができたわけです。
これはね。
長い人生を歩むことで大事でして、Dさんは大勢の意見に振り回されながら人気を獲得してポジションを取る不安定さがあります。私は、自分の手法があり、それが第一人者として評価もされており、「自分軸」があるのです。売れるに越したことはありませんが、取り立てて大勢の人を魅了して人気を得ることもないのです。
私自身はいつの間にかできた心の安定と長い時間をかけて「自信」ができたと思います。振り返れば「自分の人生、とてもよかった」と自己肯定感も備わっているのですよね。
その一方で、私もウツなどのつまずきがなければ、人気商売になりDさんのようになっていた・・・こともありうるかもしれません。そんなふうに今回の一連の流れを見ています。
Dさんが「優生思想」を出した背景には、人気商売ゆえの長く続くかどうかの不安、「自分は高収入なんだ」など突飛な考えや目立つ意見を出して切れ者になって、大勢の人を繋ぎ止める必要があったから・・・これも一因だと私は思います。
さて、部下がミスをした時、あなたはどうしますか?感情に任せて「バカもん」と怒鳴る方もいらっしゃいますが、ここは「話し方」のお勉強です。怒鳴るということは、「男性心理」のマイナスです。
「ミスのどこが悪いのか」を説明してもらう
「何がミスで悪いのか」を聞く方は多いと思いますが、そこに、
「どうしてミスが起きたのか?」も説明してもらう
こと。
何が引き金になって、大きなミスや過ちになったのかその過程を知ることも重要です。「どのような背景があったのか」「なぜ、起こってしまったのか」を追求しておくこと。
ここまでは、「男性心理」のプラスで物事が建設的に動いています。
ええ、部下の「間違ってショック」とか「心理的にダメージ」というフォローはありません。そこで、「女性心理」でフォローです。
「優生思想は危険だと思うよ。でも、間違いというのは、誰でもすること。俺もあった。大事なのは、次、ミスをしないこと。だから、必要以上に落ち込むな」
と「女性心理」のプラスでフォローです。
もちろん、会社ですので、その後「今後、どうすればこのようにならないかも対策を講じること」が大事ですね。