Q 元請け受注を増やしたいのですが、どうすればいいでしょうか?可能なかぎり教えてください。
A こんにちは。建設業の方ですね。これまで大手ゼネコンの下請けをされていたのですね。その仕事がだんだん減少してきて、一般ユーザー、一般の消費者から仕事をいただかないといけない状態になったということですね。はい。岡山も昨日付けの新聞で前年同月の7件から16件の建設業倒産というたいへん厳しい状況が続いてます。
おそらく、これまで、「マーケティング」という知識がなくても、「仕事がおりてきた」と思います。少なからず、民間のお仕事、一般の消費者をターゲットにする場合、「マーケティング」が必要になってきます。今日は基本中の基本である
「どこで、だれに、何を売るか」
単純ですけど、これらを説明していきますね。
「あなたのお客さまは誰ですか?」
ずばり、ターゲットって誰?ご質問では、まだ定まった様子はなく、漠然と「主婦」にされていますが。主婦にもいろいろですよ。世代によって価値観が違います。何よりも将来的にあなたやあなたの会社のファンになってもらわなければいけない方々です。あなたの一言に「まさに、そのとおり」と賛同して動いてくれる世代の方々を見つけなければなりません。要は自分がやりやすい方です。同世代とコミュニケーションがとりやすいなら、同世代の主婦。マダムキラーなら、年配の女性でも大丈夫ですね。
「どこで、売りますか?」
どこで、サービスを提供されますか?エリアの戦略をしなければいけないですね。あなた様の会社の半径500メートル圏内。これはものすごくベストですが、注意しなければならないのが、そのエリアに上記のターゲットの方が大勢いるかどうかです。いないと意味がないですよ。例えば学生の町で学生が多い、繁華街で商業地域というエリアでは、「主婦」というターゲットというよりも、むしろ、その周辺の特性を活かさなければなりません。
私のこれまでの経験上、不安になればなるほど、みなさん人口の多いところでサービスを提供しようとしています。たとえ、会社周辺が郊外の田舎としても、そちらで十分。そのエリアで占有率を高め、1位になればいいんです。自信がでてきて、大きな顔をして、他のエリアにも拡張することができるでしょう。
「何をうりますか?」「どんなサービスを提供しますか?」
売り物がわかりますか?以前、建設業の方からプロデュースを依頼されたことがありますが、幅広いのですよね。「ちょっとした住宅の鍵をなおす」ことや「タイルのヒビの補修」「壊れたトイを交換」から始まり、住宅の建設、土地の造成、かつての公共事業の橋建設やビルまで・・・。
「主婦」をターゲットにした場合、土地の造成や公共事業関係はいらないでしょうね。
「いや、口コミで橋とかビルがくるのです。」
削っていたとき、その社長さんから言われましたが、主婦の口コミで橋、ビルはまずないですよ。ふだんの生活に意識して見てませんもん。住宅までです。
いろいろ載せるなら、ホームページの中でチラリと紹介する程度で十分です。普段のチラシには載せないほうがいいでしょう。
と、参考になったでしょうか。これはごくごく基本ですが、たいへん重要なことばかり。また、チラシ作成の時の「女性の目線」などは次回に書かせていただきます。お楽しみに。