2011年11月3日
昨年、出版をしてから正直、「日の目を見るようなときが来るのか」と思ったことがありました。なにぶん、私の考え、著書は理解されなかったのです。
・「色」が好きだし、興味のある女性にとって、私の著書はビジネス書でほとんどマーケティングの路線。
・といって、男性は色がビジネスに何の関係があるんだ、の世界。
「コーディネイト」の部分は思いっきり削除して、著書は経済の目線でたった「色彩心理」を加えた「集客」の内容にしています。時々は編集者Aさんを恨みそうになりましたが・・・。
「今後のうえたさんのためです。」
そう、新しい考えや価値観というのはそうそうすぐには理解されないというのも、今回でわかったようなものです。
しかし、いろんなメディアや商工会等で、セミナーをするにつれ、「これは大切なんだ」としだいに思われはじめました。先日、打ち合わせをした大手企業さまは、なぜ私を起用したのか教えてくださいました。
「今、企業は何をやっていいのか、どの企業も暗中模索というところでしょう。うえたさんは大学で学んで、どこかで勉強して学術的に何かを語っているのではなくて、親戚の会社だったり、病院だったり、民間の企業の現場で、半ば泥臭く身につけられたのです。その考え方の過程、プロセス、ふつうの人がぼっとして見落としがちなところに、気づいているというのは、企業にとって欲しいところなんです。視野が広いし、発想が柔軟。」
さらに、続けられましたね。
「それに、気付いただけでなく実践を踏んでいるんです。さらに、東京の出版社に認められているんです。これはすごいことですよ。生半可じゃなかったと思います。」
たしかに、私は「色」を切り口としていますが、「色」にこだわらず仕事において、どうして気付くのか、着眼点や視点というのも、企業が知りたいところだと思うのです。いろんな企業の担当者から、ほぼだいたいそのような意見がありました。
さて、11月1日付けで週刊「山陰経済ウィークリー」に先日のセミナーが載っていました。経済部のMさんが
「山陰、当地にはまだ(私の考え)そのような価値観は根付いていません。」そう、うっかりすると、書き手によっては「風水」のように書かれてしまいます。
Mさんは、それを避けたかったと思います。あくまでも、「経済効果がどうなのか」という観点で書かれていました。1ページにもわたり、緻密に書かれた内容は私自身も驚きました。島根の方には、かなり衝撃な内容だったと思いますよ。
来月からは、コラムが連載されますね。
理解される人には、理解されるんだ、という強い気持ちにもさせられたつい最近の出来事です。