2011年11月8日
本を出版するときに、東京の出版社の編集局長Wさん、編集担当のAさんが岡山にやって来られました。そのとき、なぜ、出版するのか教えてくださいました。
「単刀直入に言えば、売れるからです。うえたさんが、これまでいろんな局面を乗り越えてきているからです。20代30代のアラサー世代でポッと書いたのでは、一瞬売れるけれど、あとはさっぱり。うえたさんはじわじわと地味かもしれませんが、いろんな方々に共感を得ながら売れるでしょう。だからです。」
大ベテランの編集局長さすがですね。文章1つで、ここまではわかるのでしょうか?「へえ〜」と思いました。たしかに、編集局長のおっしゃることは本当でして、本の表紙の私はケロンと笑っていますが、見えない努力や苦労は尋常ではなかったです。精神的に自分はおかしくなるのでは・・・ということも多々あったでしょう。「うつ」になれば、みんなが心配してくれるかな?とか弱気になりましたよ。でも、守るのは自分しかいない・・・泣きたくなるような局面、逃げ出したくなるような局面、アカッパチをかくような局面・・・それでも、そこに立ちました。今の自分がいるわけです。
先月の「商業界ゼミナール」中四国大会の講演、大きな舞台でした。あとで、ご感想をいただいたりしましたが、
「たいへんインパクトがあり、4人の講師の中で目立っていました。話もわかりやすいし、これまでなんとなく見ていた『色』がこんなに大事だとは思わなかったし、自分のお店にあてはめて考えてみると・・・・わあ、まずいと思いました。」
というような感想や実際にコンサルの現場に行くと言われるようになりました。昨日も、広島県の企業さまから私の著書を読んで、まさに「どんぴしゃり」。書いていることがそのまま、うちの事例かとも思いました。私の著書を2度読んでいますとのこと。
共感する理由に、私の苦労も入っているでしょうが、
・現場の目線でよくあることを入れたのです。(だいぶスマートに表現していますよ。)
また、あんまり著書では、感情を入れておりませんが、
講演、セミナーでは、経営者の苦労も語っております。著書、セミナーで事例を出している話は、1つの事例でも3年くらいかかっている内容です。(じっと、我慢や辛抱の末に勝ち得た話が多いでしょう。)
極限に立たされた経営者の話を語っているところ、そこからどのように考えていくかを説明しているところがいいのだと思います。
人気があるのは、冒頭の私の親戚の会社の話。これは、週刊「山陰経済ウィークリー」の初回のコラムに出てきますよ。
ある経営者が
「うちの従業員に聞かせたいですよ。あの講演。社内でぜひ、やりたいです。」
ありがとうございます。いつのまにか、じわじわとたくさんの経営者の心に響くようになりました。