「きちんとしたものを作れば、必ず売れる」
そんな時代が懐かしいかもしれない。今年、ソニーを始め、多くの製造業が減益となるなか、アメリカのアップル社や韓国のサムスンが大幅に利益をたたき出してきました。
ソニーになくて、アップルにあったもの。
それは、なんでしょうか?
先日、ある製造業のマーケティングをされている会社から、当社のホームページを見て「ひらめき」がありました。とのご感想をいただきました。
この方の話では、
日本の製造業が海外で苦戦されている理由に
「情緒的なニュアンス」
が足りないとのことを指摘されていました・・・。
「色」がヒントになりそうです、と書かれていました。
そうでしょうねえ。「きちんとした正確に作れば、必ず売れる」という神話は崩壊したかもしれません。それは、すでに飽和状態となった今、きちんとした正確な商品はあたりまえで、そのうえにくる「遊び心」を要求されるようになったからです。
ちゃんとした製品が前提の上での「遊び心」やニュアンスといった雰囲気、おしゃれ感ですね。
「なんとなく、このカッコよさがいいんだ。」
で、買う人が増えてきているということでしょう。
実は、私は今日に始まったことではありません。だって、このことを言い続けて10年以上。
私が「色」は重要だと気付いたのは、
親戚の住宅販売がきっかけでしたからね。その時に、「売るには、ニュアンスや雰囲気」って大事だと思ったしだいです。
*セミナーで、中小企業の方から一番人気のある話です。
また、製造業の鉄工所のパンフレットを作ったことがあるのですが、
この会社はいったい何を売りにしたかというと、
「雰囲気」なんです。
カジュアル感があって、ちょっとおしゃれな雰囲気・・・っていうニュアンスを出したのです。
もちろん、色に工夫しましたよ。
これは、周囲の経営者も驚かせたのですよね。実は。「なんか、これまでの価値観が変わった気がする!」
と感想をいった方が多かったですね。
また、これは、新規顧客を獲得するのに成功した話です。*セミナーでも話しますから、参考になるはずです。
でも、当時、製造業の方のなかには、そんなニュアンスで売るという発想、許さなかったのですよね。リーマンショック以前から直後くらいでもありましたから・・・2008年か2009年前半でした。
ある社長さんは、製造業ならではの精密さを前面に出そうとするではありませんか?
やたらと、仕様書のようなものをつけようとするんです。
で、少々その社長さんと沈黙のにらみ合いが・・・。
「そんなのでは、仕事にはならん。」
その社長さんは、いま、どう思われているでしょうか?
消費者が欲しいのは、その商品が自分にとって、どうか、自分のライフスタイルにどうマッチするかでしょう。
かつて、私のセミナーは「色が好き」という女性が多く、興味本位くらいの男性が多かったでしょう。
「色で集客か、ふう〜ん。」
最近、私のセミナーに男性の経営者が6、7割くらい来られますが、ほとんどが売り方を変えないとまずいと思われている方々が増えてきました。
今なら、十分間に合いますとも、ぜひごいっしょに勉強しましょう。