経営者の話などを聞いていると、おもしろいエピソードがありますよね。この方が大きく飛躍したのは、売る場所を変えたからなんだ、っていうのもよく聞く話です。マーケティングでいえば、エリアを変えたことです。
実は私も同様なことを経験しています。
必死でやっていて、場所を変えると肩すかしを受けたように、反応がガラリと変わったこと
「あれ?」
と思ったことがあります。
私の場合は、これまでの拠点である地方都市。
もちろん、今でこそ、地方都市にも革新的な30代〜40代の経営者が増え、リズムが変わってきたのはたしかです。
でも、全国で活動しているといろいろと意識の差やそんな見方をするのだ、の違いはやはりあります。
首都圏と地方都市はその顕著たるものです。
最近の話ですが、岡山では「実績がものをいう県」(県民性)ですので、プロフィールに「これでもか」といわんばかりに
これまでに掲載されたり、取材をうけたメディアを載せていたのです。
すると、担当者から
「あ〜、目立ちたがり?」
「先生はいいですよね。すぐに載せてくれますからね。」
まだ、上などはいい方で列挙しているのを目をとおしてから
「ふう〜ん」
と一言言われることもありました。
それから、これだけではよくわからないと思いますが、話の前後から言わせますと、
「メディア露出で、中身のない話なんでしょ?」
と、言いたげな様子なのがよくわかるのです。おじさまコンサルタントに比べ、若いのでメディアが取り上げてくれるのだな?
また、岡山で優秀なコンサルタントの先生にかぎってメディアにはさほど登場されていないのですよね。地道にコツコツやるのが大事、本物のコンサルみたいな空気になっています。
前例がないことはしないという風潮もある県ですので、優秀なおじさまコンサルがしていないことをこの若いのがやって・・・
・・・となると、メディア露出が完全に仇になってしまっているということなのです。
たしかに、地方局、地方紙などに露出したところで、ものすごく一般に鳴り響くような手応えもなく、ギャラなどありませんからね。その時は、つらつらとあげているメディアの名前を見て、ため息もつきました。
しかし、世の中、びっくりしますね。
評価がまるっきり違うところがあります。
東京でイベントやプロモーション活動をされている人に私のプロフィールを見せると
「え〜、凄い。こんなに取材を受けているんですか?」
また、別の方に見せると
「タレントさんたちが、いわゆる『ひきが強い』っていうでしょ?そういうのを持っているわけですよ。うえたさんは。臆せずやっていけばいいですよ。意外に、東京でやっているほうが、思いのほかスムーズかもしれませんよ」
その後、ある会社に登録などをしたのですが、比較的審査に厳しいと言われたのが、スムーズにトントンと進んでいき・・・。
その審査では、
「実績が多い。メディア露出が多い。」
と評価されるではありませんか?(メディア露出により、評価額が違うのだとか)
そこが基準だとは・・・。地方都市の評価とは違いますよね。
地方都市では、
「単なる目立ちたがり」
「ふう〜ん」
と言われたのが、こんなにも違うとは?
あの頃は「こんなに取材受けても、いろんなところに載っても何も起こらないし、反対にバカにされるだけ・・・。」
と思いましたし、正直、露出するたびに周りは引いて行き、「どうしようか」と思ったこともありました。*税理士さんから、「露出すると仕事依頼があるかどうかも見極めないといけないですね。」とご指摘もあったほど。(心配されて善意でアドバイスを受けています)
思えば比較的、自然に取材を受けるチャンスがありました。
見方を変えれば、運命の流れというものがあるのなら「東京行き」の準備を着々としていたのかもしれませんね。
もしも、あなたが今、つまづきを感じているなら、目線を変えてみたり、時には違った土地柄の人たちから客観的に見てもらうのもいいと思いますよ。
また場所を変えるとスムーズに動き出すことだってあるでしょう。