セミナーなどの懇親会が終わると
「先生は、チャンスがいろいろと多そうですね。どうやって仕事を得ているのですか?」
と訊かれることが多くなりました。
チャンスって、いただく時にはほとんど嫌な事態やトラブル、時間がかかって面倒そうなことですね。いえ、それらを丁寧に対処していると、ある日、思わぬ大輪を咲かせるという状況になるわけです。
最初から、いいものではないですよ。
私は講演の仕事をしていますが、
営業さんから
「こんなニーズがあるんですが、こう変えてみてくれませんか?」
と言われると、ささっと改良するのです。期日も守って。
ニーズですから、ちゃんと聞いておけば、ある日ドカ~ンとオオバケすることだってあります。
営業さんも、この講師の先生は素直にテキパキと動いてくれる、というのをよく知っているのもあります。
なんとなく、私のところに難しいヤマという案件も持ってきてくださいます。
でも、それらをこなすことで、チャンスがひろがってきたといえるでしょう。
最初からいいものではなかったですよ。
お金にもならないから、たいていの方はこの時点でブツブツ言うかもしれませんね。
「割にあわないなあ」
とか。でも、私の場合は楽しみながらこなしてきたでしょうか?「自分なら、どう攻略するか」とか戦略的にどうしようかと考えながら、営業さんから頼まれる「営業用のコピー」を考えたと思います。
「チャンスの芽」
ってどこにあるでしょうか。
実は、これは教わるよりも、自分自身で「気づく」ということにつながるのではないでしょうか?
私がセミナーをしている内容は新分野ですが、新分野を教えられたのではなく、誰もまだ手つかずだということに気づいて、行動したわけです。
「チャンス」
「チャンスはピンチの顔をしてやってくる」
というのを以前、読んだことがあります。私もほとんどの場合、後ろに引けぬ状態で受けた仕事やたいへんな岐路に立たされた時、選択したことがチャンスだった・・・その時は危機だったのですが、後で振り返れば、チャンスだったと思える時あります。
「ピンチさん、いらっしゃい」
私の人生で何度もたいへんな状況が続いた時がありました。たいへんな状況が変わらずずっと続くものですから、精神的に疲れてしまいます。顔色は悪いし外見的に良くない状態。そんな時、もう腹をくくり「ピンチさん、いらっしゃい。さあ、どうやって料理しましょうか?」と妙に冷静になった時、いい案に巡り合えたり、肩の力が抜けたのでしょうね。
運を切り開くことができたのを覚えています。それがチャンスであり、人生の転機でしたね。