新年になると、風物詩でもあるのが、「箱根駅伝」。
大学生の熱き闘いや箱根や横浜の風景も見られ、ちょっと楽しみにしています。その駅伝の生徒の後ろで報道や審判のクルマが一緒になって走っています。
これも、なんとなく見ているわけですが、今年はキラキラと車体が輝く高級車ではありませんか。いつもはトヨタのエコカー、プリウスが走ります。
今日、テレビで見た方も
思わず、
「わー、クラウンの新型って走っているところを見ると、意外に綺麗」
と思ったでしょう。
昨年末に発売された時は、ブツクサ批評家達がボロボロに書いていたのを思いだしましたが、私はこれはこれでいいのでは?
綺麗だし・・・。
と思いました。あなたはいかがでしょうか。
さて、コマーシャルではピンク色のクラウンが走っています。
え=
誰しも目を疑いました。おじさまクルマの代名詞クラウンにピンク色かよ。
豊田社長は
「女性にもかっこよく乗ってほしい」
とコメントしています。
コマーシャルのピンク色は妙にかっこよく見えています。でも、騙されないように。
外国人俳優のジャンレノが、乗っているから、かっこいいわけです。
それも、黒のコートを着ていますし、クルマの背景も薄暗くしてピンク色を引き立たせています。黒のクラウンの横に並べているから、これまたかっこよし!
だから、単発でピンク色はしょせん、ピンク色のイメージでしかありません。
このピンク色は、私のセミナーでいえば、「科学的アプローチ」。
お客さまをあっといわせるために用いられているのでしょう。引きつけるためのピンク色をご用意したわけです。
実際に、かっこいいと思って乗ろうとしている女性が、ピンク色を買うわけないと思いますよ。
ただ、この新型クラウンを見て、やはり日本の市場の限界も見え隠れしているのだと痛感しましたね。
クラウンに乗ろうとする若い男性世代が動かない。
トヨタは、トヨタ86を販売した時に、実際の購入者が50代〜60代の男性が多かったことに気づきました。
これには、絶句。若い男性には興味がないということまで分析されたではありませんか。
スポーツカーだけでなくセダン離れも顕著。
そこで、目を付けたのが、40代のバブルを知っている女性。キャリアを持っている独女に目を向けざるを得ないわけです。
この女性たちは、セダンでも外車を買うのがあたりまえ。
「購入の際に、検討もいれてみてください。」
ピンク色のクラウンはそう言っているように思えます。
クラウンに限らず、そんな女性の力を借りざるを得なくなってきた・・・今の日本の経済情勢かもしれません。
地方都市は、男性の人口が自然に減ってきています。このまま、男性主体のお店にしていていいのだろうか?
2011年から、私がセミナーで語っていることです!!
そんな岐路に立たされているお店が、今年はさらに増えるでしょう。
今年も、セミナーで語らせていただきます!
新型クラウン ピンク色は、その社会をすでに語っている、私にはそう見えました。