昨日(2013年1月5日)夜にたまたま、NHK総合を見ていました。
歴代の朝ドラを振り返る「あさいち」の特別版という番組でした。
NHK朝ドラは、時々、はまるものがあります。
街頭インタビューで多かったのが、2010年代「カーネーション」でした。
私個人は、「ゲゲゲの女房」です。
これは、男性経営者にオススメですね。
視聴者のみなさんが嫌がる不遇の時代、描いても描いても評価されず安い金額のマンガ。食べるにも事欠きながら貧乏神とも闘いながら、自分の才能を信じながら、もがき葛藤しているところが一番自分にも当てはまり・・・。
「そう。こうやって前にジリジリと進んでいく感じ・・・」
と自分の不遇時代と重ねて思い出します。
水木しげる先生が、大手の出版社に目をつけられ、チャンスをものにして、陽の当たる場所へと昇り、時代をリードしていく姿が特にいいと思います。
朝ドラの他のドラマでは、あまり描かれていないところなんですね。
苦労に苦労を重ね、どうやって上昇していくのか・・・というシーンは。
「カーネーション」の糸子の場合は、
確かに頑張っていたけれど、周りの後押しがかなり大きいのですよね。
戦争という大きな出来事に直面してはいますが、水木先生の自分の才能と極貧という現実と時代の波との間で闘うのとはちょっと訳がちがうなって思います。
自分やあらゆることの限界から、どうやっていくか、どう闘うか
は、このコラムを読んでいる経営者に多いと思います。
・諦めずに発信しつづけたこと。
水木先生は、家族のために看板屋になろうかと思ったこともありました。たとえ、原稿料が安くとも自分の考えをマンガを通し、「ゼタ」などの雑誌から発信。後に大手出版社の編集者の目にとまり、道が開く。
・得意分野で、闘う
水木先生って、軍師?って思ったのが、大手出版社の編集者が来てもすぐには交渉にのらなかったのです。出版社が提示したSFで描くのは自分にとっては畑違い。違う分野で闘った貸本漫画家が、雑誌に移って失敗したことを知っていました。自分の得意分野で、人生を切り開いていったこのシーンは一番参考になりました。
若い女性が
「どうやれば、成功しますか?」
と質問してきますが、上の基本は絶対クリアしなければならないでしょうね。辛抱強く何年かかっても、発信し続ける・・・。
「ゲゲゲの女房」でも、この段階で脱落組が表れたりもしていましたよね。
おそらく、こんな見方をしているのは私くらいでしょう。朝ドラをこれからも、こんな目で見ております。