昨日、日本マクドナルドの不調不振を示すニュースが流れました・・・。
2004年の8期連続の右肩上がりだったのが、ここにきて昨年3月から業界の中でも下回る売り上げになってきています。
2013年1月は、客単価だけでなく客数も減少までしてしまいました。
マーケティングを勉強している者にとって、原田会長の手腕はずいぶん勉強になりました。
ワンコインで呼び水的な存在の商品を作り、高価格商品の方へ引っ張っていく方法は王道だったでしょう。
ただし、昨年から消費者の意識や価値観も変わってきています。
マックで安い商品を買って、他のお店で少し高価なものを買う
そんな使い分けの方も現実いたのではないでしょうか。このときは集客効果もあったけど、客単価は下落したそうです。
でしょうね。
今のお客さん、消費者は100円のコーヒーを1杯だけ買うのもなんの抵抗もないし、情が芽生えて次は高価なハンバーガー買うからね。
とはいかなくなったわけです。
さらに、私は2010年から導入された新店舗の色も気になります。
以前、別のコラムにも書かせていただきましたが、駅ナカや駅前などビジネスマンが往来しているエリアではあの色、確かに成り立ちますが。
地方の郊外店舗で、大型スーパーと駐車場を共有して横に少し離れているマクドナルドがありました。
2012年昨年の今頃、スーパーの視察に行っていたのですが、いっしょに同行してくださった方が
平日はガラガラだと教えてくれました。
「・・・でしょうね」
スーパーのお客さん、特に女性がこのおしゃれな風情のマックに入るのは少しためらいがあるのではないでしょうか?
いくら、金額が安いとはいえ、そこは女性です。
「この服装で入るような雰囲気じゃない」
と察知してしまわれたのだと思います。
プロの方がデザインされているので、色はきれいです。おしゃれだと思います。しかし、このおしゃれ感がスーパーで買い物をしている普段着の女性に抵抗感があったと思いますね。
それから、このスーパーに来ている方々の大きな特徴がわかりました。
某大手ドーナツ屋さんがこの敷地内にあるそうですが、ここはものすごく売れているそうです。つまり、どういうことかといいますと
「うちカフェをしているお客さまが多い」
という傾向がわかるのです。ちょっとぜいたくにドーナツを多めに買って、家で食べる・・・
外でのんびりとカフェをするというお客さまが多いというのではなさそうですね。
他にマックが、これから気をつけなければいけないことは、
女性のお客さまの感覚も取り入れることではないでしょうか?
「60秒サービス」
と言われても、女性にとってはあまりうれしくないですね。むしろ、
「ゆっくりでもいいから、丁寧にしていいからね」
と声をかけてあげたいくらいです。若いアルバイトさんなら
「60秒すぎても、気にせずに」
とはげましてあげたくなるものです。
2012年から、お客さま、消費者の価値観は変わってきました。
私のセミナーや講演で何か「ひらめき」があるかもしれません。ぜひ、受けてみてください。