先日の上川陽子外相への麻生太郎氏の発言について
知人の女性が「麻生さんの上川外相に対しての発言が許せないわ。今回だけに限らず、麻生さんは失言が多いと思うのよね。うえたさん、話し方のプロでしょ?ぶっちゃけてください。どこがおかしいか!」
と質問してきたので、皆さんにもわかるようにお伝えしましょう。
はい。私は、政治家、経営者の方にスピーチ、話し方の指導もしています。政治家の方は、比較的若い世代ですね。演説の他に次の点にも気を付けて指導しています。
①知識・専門性
②経験
③話し方・コミュニケーションの基本
④今の時代の話し方
⑤コミュニケーションパフォーマンス
①は専門的な内容です。学んできたことですね。
そして、②は経験して研鑽してきたことです。麻生太郎氏は、ここを語るべきでしたね。
自分の長年の政治家人生からわかったことがたくさんあるはずです。ここが語れないとすると、日頃から学んでいない、努力、研鑽していないということです。
③は、これは、私の男女間コミュニケーションの講演でもお教えしているところです。麻生太郎氏はコミュニケーションの基本である伝え方ができておらず、しかも感情をコントロールすることができず・・・上川外相の容姿の話をして何か自分の嫉妬心、感情を抑えきれずにいるように見えました。
上川外相に対して学歴のコンプレックスもあるのかもしれません。だからこそ、②の長年の政治家人生から努力、研鑽したことがあればコンプレックスも感じなかったと思います。
皆さんもわかったはずです。感情をコントロールするなら、うえたさんの著書「男女の言い換え図鑑」読めば?と思われたに違いありません。
④は、これも私の男女間コミュニケーションの講演でお話ししていますが、時代は男女ともに対等な関係性です。上司であっても対等という意識を持たなければなりません。リーダーの在り方が新しい時代と共に変わってきています。
麻生さんの自民党の副総裁というお立場だからこそ、時代の対等性を発言でもって示して欲しかったです。
⑤は、顔の表情、声の大きさや滑舌、トーン、そして服装で印象に残すというものです。麻生太郎氏は常々、口が歪んだ話し方をするなあと思われた方もいらっしゃるでしょう。あまり好印象ではありませんね。ただ、帽子被った印象があります。そこだけは成功しているのではないでしょうか。
①と②は、特殊なお立場の方には関係してきます。③、④、⑤は、一般の方も意識してほしいところですね。講演でも説明しておりますので、ぜひ、聴講していただきたいものです。