デザインと色、お客さんはデザインを見るでしょ?・・・は本当?

「最初にデザインを見るかと思いました。色なんですね」
とおっしゃったのは、某商工会議所の経営指導員の方。
「ええ=っ」
知らなかったの?
セミナー終了後に、こんな感想を語られたので、おそらく受講者も同様に思っていることだと思い、私としては基礎中の基礎なので、
「こんなのでいいのかな?」
と思いつつ書かせていただきます。
これは、セミナーの中の「ビジネスにおいて、色がなぜ重要なのか」を科学的に説明している一コマです。
ほとんど、さわりみたいなものですが。
私たちがモノを認識する知覚の順番を説明しています。
その順番で、私たちは「色」を先に見てしまうということを私は話しています。
上のケーキの写真を見るとわかるのですが、
「黄色」のものに気づいたはず。
「次に三角形だ」
でも、ほとんど瞬時なのでわからなかったかもしれません。
*これは、わかりやすい形だったから。
「色」を先に見てしまうのは、発育の順番に関わりがあります。*セミナーでは語っていませんが。
子供の頃は、自分の気持ちや感情を伝えるとき、「ことば」ではできなかったはずです。「色」で表現していませんでしたか?
「ことば」は大きくなってからです。言葉を使用するようになって、私たちは色というこの原始的な情報伝達の方法を切ってしまったわけです。
しかし、モノを認識するときは、そのプロセスを守っているわけです。
以前、セミナーの終了後に、
「有名なマーケッターの方が、『私たちは文字を重視している』と言ってましたが、うえた先生のと違いますが、これはいったいどう判断すればいいのでしょう」
「ズバリ、色です。文字よりも色が先に認識されます」
これは、どういう状況を指しているかと言いますと、
例えば、広告のチラシを見ると、瞬時に何を認識するか、です。
私たちは全体の基調色を見てしまいます。それから、大見出しを見ます。
これは、もうおわかりですね。上の成長段階の流れと同じことです。
もしも、私たちが先にデザインや文字を認識しているようでしたら、たぶん、私「色彩の心理的効果で集客をあげる」ということを主張していませんよ。
色だとわかったから、主張しているわけです。